どうも、まる男です。
まる男は、2年半ほど前に購入したココマイスターの革製の長財布を愛用しています。
ここ最近、革が乾燥してきたようなので、メンテナンスすることにしました。
今回は、ココマイスターとまる男の使っているロンドンブライドル・グラディアトゥールの紹介と、お手入れの様子をご報告したいと思います。
(1)ココマイスターとはどんなブランドか?
ココマイスターは、世界各国から輸入した革素材を使って、日本人の熟練職人が作り上げている日本の革製品のブランドです。
特に、コードバン革やブライドル革といったハードな革素材を用いたラウンド型の長財布で、非常に有名です。
2009年に設立した比較的新しい会社のブランドなのですが、インターネット上で品質の良さが口コミで広がり、今では一、二を争う革製品ブランドとなっています。
全国の百貨店では販売しておらず、6つの直営実店舗(銀座店、 銀座並木通り店、 名古屋栄店、 神戸旧居留地店、大阪心斎橋店、 自由が丘店)でしか、対面販売はしていません。
このため、インターネット通販を中心としており、直営のインターネット通販サイトを本店と呼んでいるのが特徴です。
(2)ロンドンブライドルシリーズとは
まる男が使っている長財布は、ココマイスターのロンドンブライドル・グラディアトゥール
という名前のラウンド型長財布です。
外装はイギリス産のブライドルレザーと呼ばれるハード系の革を使い、内装はイタリア産のマットーネと呼ばれるソフト系の革を組み合わせた革財布です。
外装に用いられているブライドルレザーは、ロウ(蝋)を丹念にしみこませた革で、最初はブルームと呼ばれる白い粉(ロウ)が浮き出ています。
使い込むうちに、そのブルームが取れて、深い光沢を出していくようになります。
ブライドルレザーはイギリスでは1000年以上前から生産されています。
馬具に使用されているほどの硬い革で、革財布にするには職人の高い技術力が求められます。
まる男が購入したのは、確か2年半ほど前の8月でした。
暑い時期だったので、購入してすぐにブライドルレザーのブルームが融けて無くなってしまい、ブルームを楽しむことが出来なくて残念だったのを覚えています。
内装に使われているマットーネは、こちらも1000年もの歴史を持つバケッタ製法で作られた革に、卵白を原料に使用するカゼイン加工で、独特な艶・光沢感を出しているのが特徴です。
ブライドルレザーがロウ分が多いのと比べ、マットーネは油分が多く乾燥しにくいのが特徴で、比較的扱いやすい革であると言われています。
一つの財布で2種類の革の表情の変化・エイジングを楽しむことが出来るシリーズ、それがココマイスターのロンドンブライドルシリーズなのです。
(3)メンテナンス前のロンドンブライドル・グラディアトゥール
では、メンテナンス前のまる男の持っているロンドンブライドル・グラディアトゥール
の革財布を見てみましょう。
まる男が持っているのは、ロイヤルチョコという色で、外装のブライドルレザーが少し濃いブラウンで、内装のマットーネは薄いブラウンといった感じです。
新品の場合は、上の写真のような感じなのですが、2年半も使っているとこんな感じになります。
かなりあちこちに傷が入っていますね。
鞄の中に入れていて、ポケットに入れたままにしていることはほぼないのですが、それでも傷だらけになってしまっています。
革製品にとって傷はつきものですし、それもエイジングの一つだとまる男は思っています。
内装のマットーネの方は、まる男所有のロンドンブライドル・グラディアトゥール
の場合は、あまり経年変化しておらず、傷もなく色の大きな変化もないような感じです。
あまりお金の出し入れが無く、カードばかり使っているからかもしれません。
まる男のロンドンブライドル・グラディアトゥール
なのですが、ちょっと心配な部分があります。
外側のファスナーの取っ手部分が、かなり擦り切れてきているのです。
ロンドンブライドルよりも新しいシリーズのベテルギウス・プロキオンウォレット
やカヴァレオ・シンバ
の場合は、取っ手部分が金具になっており、擦り切れる心配はないのですが、ロンドンブライドル以前のシリーズは革製の取っ手なので、この部分が弱いように思います。
(4)ロンドンブライドル・グラディアトゥールのメンテナンス
a.メンテナンス道具
メンテナンス道具には以下を用意しました。
①馬毛ブラシ
②コロニル・シュプリームクリームデラックス
③コロニル・シュプリームプロテクトスプレー
④ウェス
①の馬毛ブラシは、革靴用のものではなく、革財布用にロンドンブライドル・グラディアトゥール を買ったときに、メンテナンス用として、購入した小型のものです。
b.馬毛ブラシでブラッシング
まずは、ロンドンブライドル・グラディアトゥール
の全体を馬毛ブラシでブラッシングしていきます。
コバのあたりや、ファスナーのあたりも細かいほこりがついているので、念入りにブラッシングしていきます。
c.コロニル・シュプリームクリームデラックスを塗布する
コロニル・シュプリームクリームデラックス
をブライドルレザーの表面に指で薄く塗っていきます。
この時、クリームは多く塗りすぎないように注意するのは、革靴を磨くときと同じです。
問題のファスナーの取っ手部分には若干多めに塗って、少しでも長持ちさせるようにします。
ここで、内装のマットーネの方には、クリームを塗りませんでした。
無理に塗ろうとすると、革財布が痛んでしまうかもしれないと思ったからです。
d.ウェスで余分なクリームを取り除く
新しいウェスでブライドルレザーの表面を円を描くようにやさしく擦り、余分なクリームを取り除きます。
クリームはどんどん浸透していきますが、浸透できなかったクリームやロウ分が革の表面に残ってしまうので、ウェスで拭きとってあげることが大事だと思います。
e.シュプリームプロテクトスプレーを全体に振りかける
コロニル・シュプリームプロテクトスプレー を全体に満遍なくスプレーします。
ここで、クリームは塗らなかった内装のマットーネの部分にも、スプレーします。
コロニル・シュプリームプロテクトスプレー
は、フッ素樹脂と皮革への浸透性の高いシーダーウッドオイルが入っており、フッ素樹脂による防水と、シーダーウッドオイルによる栄養補給が一度にできる優れものです。
コロニル・シュプリームプロテクトスプレー
をスプレーすると、一旦はかなり革の色が濃くなります。
写真でも、部分的に濃くなって、まだら模様になっているように見えますが、乾いていくにつれて、元通りの色になっていきます。
f.乾かす
最後に15分程度日陰の風通しのいいところで、乾かします。
乾くスピードが場所によって変わってしまい、変な模様がついてしまうのを避けるため、直射日光の当たるところに置くのは、避けた方がいいでしょう。
まる男は、ベランダにある網目状の椅子を日の当たらないところに置いて、その上に置いて乾かしました。
(5)メンテナンス後のロンドンブライドル・グラディアトゥール
メンテナンス後のロンドンブライドル・グラディアトゥール は、こんな感じになりました。
メンテナンス前と比べて、しっとりとした感じになり、メンテナンス前は乾いていたんだなということが分かります。
また、革の色が全体的に濃くなり、艶が増したように感じました。
内装のマットーネの方も、柔らかくなったように感じます。
スプレー直後にまだらになっていたのも、乾いて均一になりました。
愛用の革製の長財布が生き返ったような感じになり、愛着がさらに深まりました。
まとめ
今回は、ココマイスターのロンドンブライドル・グラディアトゥール
という、まる男が愛用している革製の長財布をメンテナンスした様子を報告しました。
読者の皆様も、愛用されている革財布がありましたら、一度メンテナンスされてはいかがでしょうか?
以上です。
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