どうも、まる男です。
何気なく楽天市場を覗いてみると、革靴を磨くのに使うグローブクロスで、掘り出し物を見つけてしまいました。
今回は、そんな掘り出し物のグローブクロスをご紹介をしたいと思います。
(1)エゾシカ革のグローブクロス
今回まる男が購入したのは、エゾシカ革グローブクロスの訳あり品です。
片面がボア面、もう片面がエゾシカ革になっています。
ボア面でホコリや余分なクリームを拭き取ってから、仕上げ磨きとしてエゾシカ革面を使います。
今回は、ブラウンと黒の両方を一個づつ購入してみました。
黒は黒の革靴用、ブラウンはブラウン系の色の革靴に使う予定です。
(2)訳ありの理由
どこが、訳ありなのかというと、表面にキズ・凹み・小さな穴などがあるため、検査ではねられた商品のようです。
商品のパッケージに、訳あり品のシールが貼られています。
では、実際に、どのような不具合があるか見てみたいと思います。
ブラウンのボア面には何も問題なさそうです。
エゾシカ革の面にも若干左側にシワが寄っている程度で、大きな問題はありません。
ただ、右下のところにBという文字があります。
この文字の意味が分かりませんが、革の左側に若干しわが寄っているので、B級品としてスタンプを押したのかもしれません。
または、ブラウンに染めるのが分かるようにBのスタンプを押した革を切り分けるときに、そのスタンプを避けて切り分けるのを、忘れていたのかもしれませんね。
いずれにせよ、特に大きな問題は無さそうです。
では、黒の方はどうか見てみましょう。
ボア面は特に問題なさそうですが・・・
これは酷いという感じのシワが多数よってしまっています。
こういう商品は縫製が一発勝負なので、大変なんだろうなあと思ってしまいました。
また、右下の方には穴が開いています。
こういうシワや穴が気になる人は、買わない方がいいと思います。
まる男は実使用上に問題なければいいと思っており、気にしません。
こんな風に手を入れたときにシワが延びるようになるので、使用上の問題はないからです。
(3)実際に革靴を磨いてみた
エゾシカ革は驚くほど柔らかい革です。
パッケージの記載によると、革を構成する繊維と繊維の隙間が多いために、柔らかくて丈夫なのだそうです。
擦れ傷がある革靴で試してみると、擦れ傷が目立たなくなり、確かに綺麗になりました。
まあ、擦れ傷が目立たなくなる程度だったら、他の革製のグローブクロスと大差はありません。
このエゾシカ革のグローブクロスを購入した真の理由は、以下の方法で鏡面磨きを行うと、簡単に光るという情報を得たからです。
①革靴の光らせたい部分に、ワックスを塗る
②ボア面に少しの水をつけてから、そのワックスを軽く伸ばすような感じで磨く。
③最後にエゾシカ革面で軽く擦ってやる。
これだけで、鏡面ができあがるというのです。
実際にやってみました。
①革靴の光らせたい部分に、ワックスを塗ります。
塗りすぎないように、注意しましょう。
②水をつけた手をはじくような感じで、ボア面に少量の水をつけてから、革靴に塗ったワックスを軽く伸ばすような感じで、円を描きながら磨きます。
③最後に、エゾシカ革面で直線的に軽く擦ってやります。
確かに、粗いながらも鏡面が出来てきました!
ポリッシュクロスを巻いた指先で、くるくるとしていた労力を考えると、大きな違いです。
時間が無い時や疲れているときには、ぴったりの仕上げ方法だと思います。
(4)エゾシカプロジェクトについて
北海道に生息するエゾシカの数が増えて、農業や林業に悪影響が出て問題になっています。
また、エゾシカと自動車がぶつかってしまうといった、交通事故も問題になっています。
そのため多くのエゾシカが駆除されています。
エゾシカプロジェクトは、そんなエゾシカの命を無駄にしたくないという思いから始まったプロジェクトだそうです。
エゾシカプロジェクトでは、今回のエゾシカ革グローブクロス以外にも、北海道でエゾシカ肉の缶詰等を販売したりしているのを見かけたことがあります。
エゾシカ革グローブクロスを使う際には、駆除されたエゾシカのことを思いながら、人としての「業」というものを考えてしまいます。
野生動物と人との共存共栄に関して、色々と考えさせられる製品でもあります。
まとめ
エゾシカ革グローブクロスの訳あり品を購入した件について、報告しました。
a.シワや穴が開いているものがあるが、実使用上は問題ない
b.エゾシカ革グローブクロスを使えば、簡単に鏡面が出来上がってくる
c.エゾシカプロジェクトは、野生動物と人との共存共栄について考えさせられる
以上です。
追記
エゾシカ革のグローブクロスが販売されなくなり、代替品としてシルキーレザーグローブという山羊革製のグローブクロスが販売されています。
同じように鏡面磨き出来ると思いますので、お試ししてみてください。
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