どうも、まる男です。
まる男式の革靴のフィッティングを2回に分けて、書いてみたいと思います。
今回はその1として、革靴を選ぶ際の目安になるサイズについて書いてみます。
革靴のフィッティングについては、まる男も失敗した経験が多々あるので、失敗から学んだ事柄を交えて、書いていきたいと思います。
(1)足長(Length)について
a.足長(Length)とは
革靴を購入する際には、「足のサイズは何センチですか?」とお店の人に聞かれます。
この場合のサイズは足の足長(レングス=Length)を聞かれています。
足長とは、直立した姿勢で、足のかかと(踵)の後端からつま先(足の最も長い指)の先端までの長さのことです。
足長といっても、正確に測ったことが無い人がほとんどだと思います。
それでも、普段靴を履いているのであれば、ご自身のおおよその足長は把握していることでしょう。
しかしながら、正確な左右の足の足長を測定してもらうことは、かなり重要です。
例えば、右足は25.0cmだけど、左足は25.5cmだという場合は、足長の長い左足に合わせて靴のサイズ選びをしないと、左足が痛くて履けない靴を選んでしまうことになります。
ここで、足のサイズを測って欲しいと言っても、測ってくれないような靴屋さんもあります。
良く言えば「実際に試し履きしてみて決めてください」というスタンスの靴屋さんなのかもしれませんが、まる男は足のサイズも測ってもくれないような靴屋さんでは購入しないことをおススメします。
b.捨て寸とは
もう一つ、念頭においてほしいのは、靴には必ず捨て寸というものがあるということです。
捨て寸とは、靴を履いた時に足のつま先と靴との間にできる空間のことです。
この捨て寸は、革靴の場合1cm~2cmが最適とされています。
靴を履いた時に、しっかりとかかとを合わせた状態で、つま先に1cm~2cmの余裕(遊び)があることが大切です。
適度な捨て寸があり、靴を履いた状態で、指が楽に動かすことができるかをチェックしましょう。
足の指(特に小指)の先端に靴の内側が当たっているようなものは、小さすぎですので、論外です。
c.まる男の失敗談
革靴は履いていくうちに伸びると言われていますが、革が伸びるのは横方向だけで、縦方向には基本的には伸びません。
縦方向には伸びないということを十分承知したうえで、革靴を選択しましょう。
まる男も、「革靴は革が伸びるので、小さめのサイズを選んだ方がいい」という噂を信じて、短い革靴を購入したことがありました。
ところが、実際には小さすぎて、捨て寸が足りず、小指の先が靴の内側に当たる革靴を選択してしまいました。
2日ほどは我慢したのですが、3日目にはあきらめて長らくお蔵入りし、結局中古靴屋に売却したことがあります。
d.外国製の靴のサイズ表示
日本はcm表示ですが、アメリカやイギリス、EU各国では、それぞれ違ったサイズ表示をしています。
一般的には、以下の紳士靴用の変換表を目安にすればいいのですが、外国製の靴の場合、メーカーやラスト(靴を作る際の足型)によって表示するサイズが異なる場合が多いです。
まる男の場合、日本サイズの27cm、アメリカサイズの9を通常選んでいますが、オールデン990(バリーラスト)の場合は、8.5を選択しました。
実際に履いてみて自分のサイズにあったものを選択するようにしましょう。
日本 | 24 | 24.5 | 25 | 25.5 | 26 | 26.5 | 27 | 27.5 | 28 |
アメリカ | 6 | 6.5 | 7 | 7.5 | 8 | 8.5 | 9 | 9.5 | 10 |
イギリス | 5.5 | 6 | 6.5 | 7 | 7.5 | 8 | 8.5 | 9 | 9.5 |
EU各国 | 39 | 39.5 | 40 | 40.5 | 41 | 41.5 | 42 | 42.5 | 43 |
(2)ワイズについて
a.ワイズとは
足幅(ウィズ=Width)とは、ボールジョイントと呼ばれる足の左右に最も幅広い場所(親指の付け根の関節から小指の付け根の関節あたり)の長さ(幅)です。
足囲(ボール・ガース=Boll Girth)とは、ボールジョイントをぐるっと一周した長さ(太さ)です。
足幅と足囲をひっくるめて、一般に和製英語として「ワイズ」と呼ばれています。
ワイズは一般にアルファベットで、A・B・C・D・E・EE・EEE・EEEE・F・Gで表記されます。
Aが最も狭く(細く)、Gが最も広く(太い)です。
以下のリンク先に、JIS規格の規格表があるので参考にしてください。
JIS規格の規格表を見ると、男性の場合、EとEEでは足囲が6mm違い、足幅が2mm違いになっていることが分かります。
この細かい違いが、履いた時のフィット感に大きく影響するのです。
b.まる男のワイズ選択
まる男は、自分は幅広だと思って、昔はワイズがEEEのものを選択していました。
ところが、まる男の足を実際にメジャーで測ってみると、足長は270mm程度で、足囲は265mm程度なので、JIS規格の表を参照するとEEまたはEEEサイズとなります。
ところが、ワイズの細い靴を選んで履いている現在では、EEEの新品の靴を履いてみると、ゆったりしすぎに感じます。
これは、ゆったり目の靴ばかり履いていたため、開長足(いわゆるこんにゃく足)になっていたが、ワイズの細い靴を選択するようになり、治ってきたためと思われます。
開長足(こんにゃく足)とは、足のアーチが崩れて、足の骨と骨との間隔が横に広がっている状態のことを言います。
開長足を放置すると、外反母趾や内反小趾、扁平足などになってしまいます。
足の健康を守るためにも、また革は横方向には伸びるものなので、ワイズは狭めの革靴を選択するとよいでしょう。
c.外国製の靴のワイズ表示
最近購入したオールデン990は、ワイズはDですが、まる男にはこれでピッタリかややきつめという感じです。
これは、オールデン990は日本の規格であるJIS規格ではなく、アメリカの規格(もしくはメーカー独自の規格)でワイズを規定しているためだと思われます。
外国製の革靴の場合、ワイズ表記はあくまで目安とし、実際に履いてみて自分のサイズにあったものを選択するようにしましょう。
まとめ
今回は、まる男式革靴のフィッティング(その1)として、足のサイズに注目してみました。
- 足長が長い方の足に合わせて革靴を選択する。
- 捨て寸として足のつま先から1cm~2cmの空間のある革靴を選択する。
- 革靴の革は縦方向には伸びないので、自分の足長より短いサイズの革靴は選択しない。
- 革靴の革は横方向には伸びるので、ワイズは狭めの革靴を選択する。
革靴選びの最初の目安となるものなので、自分の足のサイズは知っておきましょう。
以上です。
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